避妊(ピル・リング等)について
避妊法のいろいろ
避妊法には、経口避妊薬(いわゆるピル、低用量ピル)の内服、子宮内避妊器具(いわゆる避妊リング、IUD)、コンドーム、女性コンドーム、殺精子剤腟内挿入などがあります。経口避妊薬と子宮内避妊器具以外の方法については避妊の成功率が十分とはいえないため、お勧めできません。また、手術による避妊法もありますが、年齢、出産回数、リスクを十分な理解した上で検討すべきだと思います。
経口避妊薬(低用量ピル)
内服方法を間違えなければ、もっとも避妊効果の高いものと考えられます。現在ではより副作用の低いと考えられる低用量ピルが使用されています。日本で使用可能な低用量ピルには一相性、三相性のものがあります。避妊効果、副作用発現頻度はいずれも同等であると考えられます。
当院で処方をご希望される場合には、内服方法や長期間内服を続けた場合の体への負担について詳しくご説明いたします。避妊目的の低用量ピルの処方は公的医療保険適用外の診療となります(1シート2千9百円)。
子宮内避妊器具(IUD)
子宮の中に避妊用の器具を挿入して、避妊を目指す方法です。これは手術のようなものではなく、外来で行える処置です。経口避妊薬と同等の避妊効果が期待できます。当院では銅負荷型IUDと黄体ホルモン付加型IUD(子宮内黄体ホルモン放出システム)を用いています。子宮内黄体ホルモン放出システムには生理痛や月経血の量を減少させる作用などもあります(詳しくは子宮内黄体ホルモン放出システムのページへ)。定期的なチェックや入れ替えの時期などがあるため、ご希望がある場合には詳しく外来でご説明致します。銅負荷型IUDの挿入は公的医療保険適用外の診療となります(3万6千円)。
緊急避妊法(モーニングアフターピル)
緊急避妊用ピル(上記の低用量ピルではありません)を性交後72時間以内に内服する方法です。ご希望がある場合には詳しく外来で説明の上で処方します。公的医療保険適用外の診療となります(1万1千円)。