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Q:生理痛がひどくて婦人科に受診したら子宮内膜症と言われました。どんな病気ですか?

[2010.06.25]

子宮内膜とは子宮の中にある膜で、受精卵が着床して妊娠する場所です。排卵の後、妊娠しなければ子宮内膜は出血とともにはがれ落ちます。この現象が月経(生理)です。

子宮内膜症とは子宮内膜に性質の似た組織が本来子宮内膜がある場所ではないところに出来てしまった病気です。この病気の部分は子宮内膜に似た性質があるため、月経の周期に応じた変化をおこします。すなわち月経の時期にその病気の部分でも出血が起こると考えられます。

子宮内膜症はいろいろな臓器に出来ますが、一番多いのは子宮、卵巣とその周囲です。卵巣に子宮内膜症が出来ると内部に血液のたまった袋(のう胞)が形成されます。これを子宮内膜症性卵巣のう胞やチョコレートのう腫と呼びます。

子宮の筋肉の中に出来るとその部分が大きく腫れてきて、月経痛が強くなったり、月経血の量が増えることがあります。子宮の筋肉の中に出来た子宮内膜症を子宮腺筋症と呼びます。

お腹のなかを裏打ちしている膜を腹膜と呼びます。子宮や卵巣の周囲の腹膜に子宮内膜症が出来ることもあります。強い月経痛や不妊症の原因となることがあります。

治療法はそれぞれの患者様の病気の状態や背景(年齢、結婚しているか、子供が欲しいかなど)により違ってきます。婦人科の医師と良く相談して、最も自分にあった治療法を決めていくことが必要です。

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