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Q:子宮筋腫の手術を受ける予定です。生理を止める治療を先に行うと言われました。

[2010.07.01]

子宮筋腫は女性ホルモンの作用で大きくなることが知られています。また、女性ホルモンがでていない状態では子宮筋腫は小さくなることが知られています。

子宮筋腫の手術の前に閉経と同じような状態、すなわち女性ホルモンが体に出ていない状態にして月経を止めることのメリットとして、以下のようなことがあります。

1:女性ホルモンが体に出ていない状態では子宮筋腫が小さくなることが期待されます。子宮筋腫が小さくなっていた方が、より安全に手術を行うことができたり、手術の創も小さくできる可能性があるからです。

2:子宮筋腫によって月経血が多くなり貧血の状態になっている患者様では、貧血を改善しないと手術ができません。手術前に貧血を改善する目的で月経を止めます。

その他に女性ホルモンが分泌されていない状態では、子宮を流れる血液の量が減るため手術の時の出血量が減ること、手術の日程を決めるときに月経の時期を考えなくてもいいことなどもメリットとして考える場合もあります。

閉経と同じようなホルモン状態にする方法のデメリットとしては、更年期障害の症状が挙げられます。軽度な症状のみの患者様が多いのですが、中にはとても強い症状が現れる方もいらっしゃいます。

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