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Q:ピルを避妊目的で使用したいのですが、副作用が心配です。副作用にはどんなものがありますか?

[2010.06.04]

ピルを正しく服用したときの1年間の失敗率は 0.3 %といわれています。また、服用をやめれば妊娠できる状態に戻ります。ピルを続けると妊娠しにくくなることが心配と言われる患者様も時々いますが、ご心配はいらないと思います。

飲み始めの1から2ヶ月でおさまる症状として、軽い吐き気、乳房の張り、少量の出血、頭痛、だるさなどがあります。体がピルに慣れるまでの症状です。

ピルの副作用として血栓症が挙げられます。頻度は少ないのですが、注意が必要です。これは血管の中に血のかたまりが出来る病気です。場合によっては命に関わることがあります。前触れとなる症状ががでたらすぐに受診して相談しましょう。前触れの症状としては、ふくらはぎの痛み、むくみ、手足のしびれ、突然の息切れ、激しい頭痛、目のかすみ、舌のもつれなどが挙げられます。
従って、血栓症に以前かかったことがある患者様や体質的に血栓症のリスクが高いと診断されている患者様はピルを使用できません。

ピルには確かに副作用がありますが、これらに注意してきちんと指示通りに服用すれば高い効果が得られます。主治医とよく相談しながら使用すればいいと思います。

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