Q:ピルやコンドーム以外に避妊する方法はあるのですか?
避妊法にはいろいろはものがありますが、ピル(経口避妊薬)が最も避妊する効果が高いと考えられています。正しく使用した場合の失敗率は1年間でおよそ 0.3% といわれています。ピル以外の避妊法では失敗率はこれよりも高いとされています。
・避妊手術:女性の場合は卵管という子宮と卵巣をしばる、あるいは切断する手術です。一度手術をすれば高い確率で避妊できますが、手術後は通常の方法では妊娠できなくなります。したがって、将来的に子供を望まないことが前提となります。
・子宮内避妊具(IUD):子宮内に器具を挿入する方法で、「避妊リング」とも呼ばれます。一度子宮内に入れれば一定期間効果が持続します。自分では入れられないので、婦人科に受診する必要があります。挿入した後、月経量が増えたり、月経痛が強くなることがあります。
・殺精子剤:性交渉の前に、精子を殺す作用のある薬を腟内に入れる方法です。女性自身で行えますが、腟内に入れるタイミングが難しく失敗することが多いと言われています。
・ペッサリー:子宮の入り口にかぶせて精子の侵入を防ぐものです。女性自身で行えますが、失敗が多く、現在はほとんど使用されていません。
・腟外射精法:性交渉を中断し、腟の外で射精する方法です。失敗することも少なくなく、また、射精前の分泌液の中に精子が出ていることもあり、避妊の効果はあまり期待できません。
・基礎体温などで排卵の時期を予想する方法:あくまでも予測なので確実ではありません。避妊という意味ではあまりお勧めできません。