Q:不妊治療中です。排卵誘発剤(HMG)を勧められました。副作用が心配なのです。

下垂体性腺刺激ホルモン(HMG)製剤は卵巣を刺激し、卵巣内にある卵胞の発育を促進する作用があります。大きな副作用として、以下の2つが挙げられると思います。

1:卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
HMG 製剤により卵巣が過剰な刺激を受けた結果おこるものです。場合によっては、命に関わったり、長い入院が必要になることがあります。
卵巣が急速に増大する、お腹の中に多量の水がたまる(腹水)、胸の中に水がたまる(胸水)などのことが体の中におこります。
その結果、急激な体重増加、尿の量や回数が減少する、お腹がふくれてくる、お腹が痛い、呼吸が苦しいなどの症状が現れます。
重篤な状態になると、血栓症、脳梗塞、卵巣破裂、卵巣茎捻転、肺水腫が引き起こされることがあります。

2:多胎(双子、三つ子、四つ子など)
HMG 製剤により複数の排卵が起こるため、多胎妊娠の可能性が高くなります。

上に挙げたことは大変重大なことなので、婦人科医が HMG 製剤を使用する際には、これらのことが起こらないようにするために、卵巣の状態を確認しながら、適切な量の HMG 製剤を使用します。