Q:人工授精を勧められました。調べてみると妊娠率が低いようです。他の治療の方がいいのでしょうか?

人工授精の一回あたりの妊娠率は5〜10%と言われています。一方で体外受精の一回あたりの妊娠率は25〜30%と言われています。この数字を単純に比較すると人工授精の方が明らかに妊娠率が低いので、心配される患者様は少なくありません。

人工授精は体外受精に比べ健康に対する負担や経済的な負担が少ないので、毎回の排卵の時期に行うことが出来ます。累積妊娠率という統計で人工授精の妊娠率を検討すると、おおよそ4〜6回くらいで妊娠率は上がらなくなり、6回の累積妊娠率はおよそ20〜30%くらい言われています。つまり、4〜6回くらいまで人工授精を行った場合の妊娠率は体外受精一回あたりの妊娠率とほぼ同等かやや低い程度と考えられます。

このようなことから人工授精で妊娠を目指すことは、他の治療法に比べて特に可能性が低いと言うことはないと考えられます。実際には個々の患者様によりお勧めする治療法は違います。よくご相談された上で治療法を決めていけばいいと思います。