Q:子宮外妊娠で卵管摘出の手術を受けました。他の治療方法はなかったのでしょうか?

受精卵が子宮の中の膜(子宮内膜)に着床して妊娠が成立します。受精卵が本来着床すべき場所ではない所に着床した場合を子宮外妊娠(異所性妊娠)と呼びます。この病気に対して何も治療しないでいると、妊娠している部分が破裂しお腹の中に大出血をおこします。処置が遅れると命に関わります。

治療法には手術療法と薬物療法があります。子宮外妊娠(異所性妊娠)の手術療法としては、卵管を切除する方法と卵管を残す方法があり、それぞれ開腹手術と腹腔鏡手術があります。卵管が既に破裂していた場合、妊娠している部分がすでに大きくなっていて安全に子宮外妊娠の部分のみをとることが出来ない場合には、卵管を切除する方法となります。

薬物療法には癌に対して用いる抗がん剤を使用します。薬物療法のメリットは手術をしなくてもいいということと、卵管を残せるということです。デメリットとして、抗がん剤の副作用の点、薬物療法を行っても出血のリスクがある点、結局は最終的に手術が必要となる可能性がある点が挙げられ、薬物療法を選択しない医療施設は少なくありません。

卵管を残す手術をした場合や薬物療法を受けた場合、今回子宮外妊娠をおこした卵管に、子宮外妊娠を繰り返す可能性がありうることに注意しなくてはいけません。そもそも子宮外妊娠になったのは、卵管の機能がおちていたのかもしれず、手術や薬物療法をうけたことにより卵管の機能がさらにおちる可能性があります。